ふしぎな鈴

[童話]ふしぎな鈴


   朝顔エスカレーター 9


すると…。
種がわれて、中からかわいい黄緑色の芽がでてき
ました。
二枚の葉が四枚になり、八枚になり、どんどん葉が
でてきます。
そして、あっという間に、何万枚という葉になりました。


つるも空にむかってどんどんのびていきます。
つぼみも数えきれないくらい、たくさんつきました。
そして、あちらにひとつ、こちらにひとつと、花が咲
き出しました。


赤い花も白い花もあります。
紫の花も、ピンクの花も咲き出しました。


         つづく





「ふしぎな鈴」は、みほようこの三冊目の童話
「ふしぎな鈴」に収録されています。


https://mihoyouko.web.fc2.com/douwasyuu3.html



「ふしぎな鈴」の価格は、現在 1540円です。

ふしぎな鈴

[童話]ふしぎな鈴


   朝顔エスカレーター 8


すると…。 
「リーン、リーン、コロンころん」
「リーン、リーン、コロンころん」
どこからか鈴の音が聞こえてきました。


「かなさん、元気ですか。その種は朝顔の種ですよ。
外へでて、雪の上にその種をまいてごらん」
どこからか声が聞こえてきました。
「誰だろう?こんな雪の日に、種をまいても芽はで
ないだろうに」
かなは思いました。


「かなさん、おねがい。雪の上に、朝顔の種をおい
てくださいな」
また声が聞こえました。
かなは外へでて、いわれたように雪の上に種をおき
ました。


         つづく





「ふしぎな鈴」は、みほようこの三冊目の童話
「ふしぎな鈴」に収録されています。


https://mihoyouko.web.fc2.com/douwasyuu3.html



「ふしぎな鈴」の価格は、現在 1540円です。