ふしぎな鈴

[童話]ふしぎな鈴


   ふしぎなリュック 5


すると、古杉先生がやってきました。
「かな、何をみているの?」
「先生、あの鳥はなんという名前?」
「ギィーギィーって、鳴いていただろ。あれはね、こ
げらという鳥だよ。きつつきの仲間だよ」
先生は、こげらのことをいろいろ教えてくれました。
こげらはこつこつと木の枝をつついています。


先生はかなの横に腰をおろし、いっしょに空をみあ
げました。
空には白い雲がぽっかりうかんでいます。
かなは先生と話していると、心の中がぽかぽかと温
かくなってくるような気がしました。
「いつまでも先生といっしょにいたい」
かなはそう思いました。


         つづく





「ふしぎな鈴」は、みほようこの三冊目の童話
「ふしぎな鈴」に収録されています。


https://mihoyouko.web.fc2.com/douwasyuu3.html



「ふしぎな鈴」の価格は、現在 1540円です。

ふしぎな鈴

[童話]ふしぎな鈴


   ふしぎなリュック 4


丘には大きな桃の木があり、桃の花が何輪か咲き
はじめたところでした。
「ギィーギィー」
ボートをこいでいるようなきみょうな音が、どこから
か聞こえてきました。 


「何の音だろう?」
かなは音のする方をみました。
小さな鳥が、桃の枝にとまっていました。
「初めてみる鳥だけれど、なんという鳥だろうか」
かなは、その鳥をじっとみていました。


         つづく





「ふしぎな鈴」は、みほようこの三冊目の童話
「ふしぎな鈴」に収録されています。


https://mihoyouko.web.fc2.com/douwasyuu3.html



「ふしぎな鈴」の価格は、現在 1540円です。