富士山のすきな少女


   富士山のすきな少女4


八月二十日。
二人はまだうす暗いうちにおきて、
たぬき湖にむかいました。
昨日はからっと晴れていたのに、今
日は今にも雨が降ってきそうな天気
でした。



たぬき湖についた時、富士山は厚い
黒い雲におおわれて、影も形もみえ
ませんでした。



「どうか良い天気になりますように。
太陽が顔をだしますように…」
「このはなさくや姫さま、どうか美
しい富士山をみせてください」
二人は一心に祈りました。



どの位の時間が過ぎたのでしょうか。
富士山にかかっていた厚い黒い雲が、
何かにひっぱられるように「すぅーっ」
と、二人の目の前から消えていきま
した。


         つづく



     昨日の分はこちら。


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090803#p1



     初めて読んでくださったかたへ



     富士山のすきな少女1


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090801#p1

りゅうの俳句1490

・この童話 安心された 黄金なり


・あの寺が びっくりされる 水面かも


・その俳句 話されたし 俳句かも


・あの精は なりだしました 美しい


・あの早で 話されたし 物語