竹取物語

[童話]竹取物語


   竹取物語 79


第六章 大伴御行大納言と龍の頸の玉 14


三四日、順風が吹き、船を陸地
につけることができました。
船頭が浜をみると、そこは播磨
の明石の海岸でした。
大納言は、南海の浜に吹き寄せ
られたのだろうと思い、しょん
ぼりしています。


一緒に船に乗っていた家来が、
国府に告げると、国司の播磨の
守が、見舞いにきました。
大納言は起き上がることもでき
ず、船底に寝ています。


      つづく