八ヶ岳連峰の雪形のいいつたえ


桜の花が咲く頃になると、信州の山々には、
春の訪れをつげる雪形が出現します。




雪形は、苗代の種まきや田植えなど、農作
業の目安として、昔から人々の暮らしと密
接にむすびついてきました。




今朝の地元の新聞に、「雪形を楽しもう」
という記事がのっていました。
その記事の中から、「八ヶ岳連峰の雪形の
いいつたえ」を紹介します。




県史にもとづいて、かかれたいいつたえ




八ヶ岳編笠山の残雪が鹿の寝姿、金魚の
さかさ泳ぎの形になると、苗代などの田
の用意を始めた。  (富士見町立沢)




八ヶ岳阿弥陀岳・西岳・入笠山に残雪が
あれば、きゅうりなどのまきものはするな。
(原村払沢)




八ヶ岳の残雪が多いと、遅霜がくる。
茅野市坂室)




車山の残雪が馬形になると、ヒエやアワの
種まき、畑仕事を始めた。 (茅野市




蓼科山の残雪がすきの形になると、田植え
をした。 (和田村)




八ヶ岳に残雪があると、「白いで畑はまだ
早い」といった。 (岡谷市中屋)



  (地元の新聞記事より抜粋)