童話集「ライオンめざめる」

童話集・「ライオンめざめる」は、みほようこ
の四冊目の童話集。


今年http://www.choeisha.com/
から発行されます。
九月までには、本ができる予定。


    収録される童話は、三つ。


   ・  ライオンめざめる

   ・  笛の音よ、永久にひびけ

   ・  かきつばたになった少女 



一つ目のお話・「ライオンめざめる」は、霧ケ峰高
原のふもとに住んでいる、松虫草の花が好きな少女
のお話。



かなは、七才の誕生日に、おとうさんからライオン
のロケットをプレゼントされました。
ところが、そのロケットが「うーん、うーん」とうな
るのです。
かなは、ライオンの声を聞くことができたでしょうか。
そして、ライオンは、西の国へ帰ることができるでし
ょうか。


   一部を紹介します。


「このライオンはのぅ、四千年位前、西の国の
王妃がかわいがっていたライオンじゃ。
ある日、ライオンは魔法をかけられ、小さくさ
れてしまったのじゃ」



「じゃあ、ライオンはなぜいたいよぉってない
ていたのですか」
「それはのぅ、まほうをかけられた時、まほう
つかいの杖で、何度も強くなぐられたのじゃ。
だから、体中が痛いのじゃろ」



二つ目のお話・「笛の音よ、永久にひびけ」は、スキ
ー大会の会場をつくるためにきりたおされた、志賀高
原の樹令200年の楓のお話。
一人の若者が、そのきりたおされた楓の木で、「コカ
リナ」とよばれるすてきな笛をつくりました。どんな
音色のする笛ができたのでしょうか。

 
    一部を紹介します。


若者は、村の人々が帰った後も、いつまでも
いつまでも笛をふき続けました。
笛の音は、遠くふもとの村までひびきわたり
ました。
「若者よ、わしに新しい命を与えてくれて、
ありがとう。感謝しているぞー。
わしはうれしいのじゃ。わしはこの村が大好
きじゃ。だから、このままずっとこの丘に住
み続けるつもりじゃ」
楓の声が、どこからか聞こえてきました。



三つ目のお話・「かきつばたになった少女」は、霧ケ峰
高原の八島湿原に咲いているかきつばたのお話。


ある日、女神のかきつばたは、霧ケ峰高原へきすげの花
をとりに行きました。そして、ふもとの少年・山彦と出
会います。
さて、二人は・・・?
 


   今までに発行されたみほようこの本



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