2008-12-28 平成の歌7 母の短歌 吾が膝にたまりし水と医者が示す 注射器の中の黄なる液体 逝きし兄に代れるものなら代りたしと 嘆き居し母の今日十四回忌 医者の身で五十才で逝きし兄の訃を 受けし日のごと郭公の鳴く 生漆の強く臭ふ工房に のみのさばきを息つめて見る