2008-12-29 平成の歌8 母の短歌 新しきケースに移すコケシの顔 旅にまつはる思ひわきくる 里芋の揺るる広葉に影落し 番のトンボ群れて飛び交ふ こほろぎ一つはしる厨に幾度も 水替へて煮る栗の渋皮煮 夏疲れの特効薬と亡き母が 作りくれにき大根葉の胡麻和へ