2008-12-30 平成の歌9 母の短歌 防火用水を音立てて飲む野良猫の 痩せし背に秋の日のさす トンネルを抜けしまなかひに遠山峡の 盛る紅葉の山並の見ゆ 静まれる平岡ダムに影落し 飛行機雲の西に伸び行く 満天皇の落葉がくれに瑞々し 藪柑子の朱実色冴えて見ゆ