黄金色のまゆ玉


  黄金色のまゆ玉10 


明神さまには、やさかとめのみこと
という、美しい奥さんがいます。
明神さまは、心のやさしい、働き
者の奥さんがじまんでした。
二人は、人がうらやむほど、仲の
いい夫婦でした。



明神さまと奥さんは、守屋山のふ
もとで蚕をかっていました。
二人は、諏訪地方に養蚕をひろめ
ようと、伊勢の方から寒さに強い
桑の木や、蚕の卵をとりよせました。



そして、技術者をよび、養蚕の技
術を学んでいたのです。
蚕からは、真っ白なまゆ玉がたく
さんとれました。



ある日。
明神さまは、たくさんのまゆ玉の
中に、黄金色に光っている美しい
まゆ玉をみつけました。


             つづく



     昨日の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090111#p1



信州の諏訪湖には、「おみわたり」
の伝説があります。
「黄金色のまゆ玉」は、おみわたり
の伝説をヒントにして、みほようこ
が書いた物語。



   初めて読んでくださったかたへ


     黄金色のまゆ玉1


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090103#p1