平成の歌22


世に在れば共に喜ばむ汝の帰国

   マーガレットの花供へ告ぐ



水引きし田の面に映る夕つ日の

   きらめき薄れやがて消ゑゆく



かしましき蛙の声にも耳慣れて

   眠りをさそふ声となりきぬ



幾度も監視に行きしギフチョウ

   卵盗られしと聞きてさびしき