2009-01-13 平成の歌23 母の短歌 梅雨明けの窓開け放ちしこの夕べ 素足に畳の感触清し 顔も見ず逝きたる夫の墓前に 帰国せし孫娘ふかぶかとぬかづく かへるなき過去を漸く諦めのつけば 下り来て庭に水まく 夫逝きし日のごと残暑厳しくて 韮の白花夕日に匂ふ