黄金色のまゆ玉


  黄金色のまゆ玉14


「ああ、いいよ。
今度まゆ玉を授かったら、おまえ
にそのまゆ玉をかしてあげよう」
明神さまは、奥さんと約束しました。



「あなた、約束を破ってはだめよ」
「わかった。わかった」
明神さまは、いいいました。



「でも・・・あのかたは、もう一
つ黄金色のまゆ玉がほしくなって、
私にまゆ玉をかしてくれないので
はないかしら」
奥さんは、なぜかそう思いました。
女のかんです。



そんなある日。
遠くの国から、ひさしぶりに友だ
ちが訪ねてきました。


           つづく



    昨日の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090115#p1



信州の諏訪湖には、「おみわたり」
の伝説があります。
「黄金色のまゆ玉」は、おみわたり
の伝説をヒントにして、みほようこ
が書いた物語。



   初めて読んでくださったかたへ


     黄金色のまゆ玉1


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090103#p1