平成の歌32


白テッセン白花マンテマ咲くあたり

   夕光ながく花明りする



隣り町へゆくがごとくに十日間の

   海外出張を汝は告げきぬ



医師の告ぐる検査結果に安らぎて

   夕餉の食欲俄かに進む



医師の身で五十才で逝きし兄を恋ふ

   胃の再検査の知らせを受けて