福寿草になった少女


    福寿草になった少女1


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20070206#p1



  「福寿草になった少女」より


十年が過ぎました。
福の命日に、二人は守屋山に登り
ました。
「福が生きていたら、今年は十八ね。
すてきな娘になっただろうに・・・」



二人は福のことを思いだしながら、
守屋山へ登って行きました。
福がたおれていた場所にたどりつい
た時、二人は「あっ」と大声をあげ
ました。



わずかに残った雪の中に、長者が・
福が・村の人々が、あんなにみたい
と思った黄金色の花が、一本咲いて
いたのです。



黄金色の花は、太陽にあたり、きらっ
きらっと輝いていました。
それはひとえの黄金色の花でした。
「まあ、きれいな花だこと」
二人、黄金色の花にかけよりました。




童話「福寿草になった少女」は、
みほようこの二冊目の童話集・「竜神
になった三郎」に収録されています。




竜神になった三郎 風の神様からのおくりもの (2)

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