風の神様からのおくりもの


  風の神様からのおくりもの3


しばらくとんでいくと、下の方で
「ぴかっぴかっ」と、ほたるのよう
に光っている家が一軒ありました。
「どうもあの家らしい」
神様は光っている家をめがけており
ていきました。



「どうか赤ちゃんを…どうか赤ちゃん
を助けてください。お願いします」
「神様、どうか孫を助けてください
ませ」



「この子はおそらく助からないだろう。
たとえ助かったとしても、普通の生活
はできないだろう。かわいそうに…」
「小桜姫さま、小桜姫さま。どうか私を…
どうか私を助けて…」
神様の耳に、いろいろな人の声が聞こ
えてきました。


             つづく



「風の神様からのおくりもの」は、
みほようこの初めての童話集・
「風の神様からのおくりもの」に
収録されています。







心を病む兄のために、明神様にお参
りする心優しい少女の話など4編。


信州諏訪の「風の神様」から聞いた
お話。
挿絵は長野博一先生。
心温まる創作童話。


風の神様からのおくりもの―諏訪の童話

風の神様からのおくりもの―諏訪の童話




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