平成の歌49


アルバムを見つつ夫在りて四人の子と

   移り住みたる村々を思ふ



古里の水車小屋跡に佇めば

   姉さんかぶりの母の面影



子の好む鯉濃汁の煮付方

   帰国せし嫁は電話で問ひくる



庭隅の紅葉極まるハナノキよ

   植ゑて逝きし夫思ひて仰ぐ