かきつばたになった少女24
夏になると、女神さまたちはかきつ
ばたに会いに、八島の湿原にやって
きます。
「かきつばたは本当に美しい少女だ
ったけれど、花になってもやっぱり
美しいのね」
そういいながら、女神さまたちはか
きつばたの花をめでるのでした。
沼のほとりにただずみ、かきつばた
の花をみていると、「山彦さーん、
山彦さーん」という、かきつばたの
声が聞こえてくるそうです。
紫色の花になったかきつばたは、今
も山彦と一緒に草原を走りまわって
いるのでしょうか。
おわり
昨日の分は、こちら。
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090328#p1
初めて読んでくださったかたへ
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090306#p1
「かきつばたになった少女」は、
霧ケ峰高原の八島湿原に咲いている
かきつばたのお話。
「かきつばたになった少女」は、みほ
ようこの四冊目の童話集「ライオン
めざめる」に、収録されています。
童話集「ライオンめざめる」は、
2006年10月、「鳥影社」
から発行されました。
童話集「ライオンめざめる」
http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu4.html