ふしぎな鈴「朝顔のエスカレーター」


ふしぎな鈴「朝顔エスカレーター」1


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20070125#p1



「次の日」「次の日」とおせば、
続けて読むことができます。



ふしぎな鈴「朝顔のエカスレーター」より


おとうさんがなくなった夜のこと
です。
「リーン・リーン・コロンころん」
「リーン・リーン・コロンころん」
誰が鈴をふっているのでしょうか。
どこからか鈴の音が聞こえてきま
した。



まっくらな部屋の中で、柱時計の上
だけが、明るくきらきらと輝いてい
ます。
よく見ると、黄金色の鳥が、柱時計
の上にとまっています。
見たことのない、美しい鳥でした。



「かなさん、私は遠い国から、あな
たのおとうさんを迎えにきました。
これから、おとうさんは遠い国へ旅
立ちます。
おとうさんは、あちらの国で、かな
さんとおかあさんのことを、ずっと
見守っていますからね。



では、これから出発します。
かなさん、おかあさんのことを、た
のみますよ」
そういうと、黄金色の鳥は、おとう
さんを背中にのせて、どこかへとん
でいってしまいました。
それはあっという間の出来事でした。



「ふしぎな鈴」は、みほようこの三
冊目の童話。
2005年9月、「鳥影社」から発
行されました。







リーン・リーン・リーン。…
五百年の時をへて、心やさしい小
桜姫と現代の少女をむすぶ、美し
い鈴の音が聞こえる。
信州諏訪の「風の神様」が、そっ
と教えてくれたお話。



      ふしぎな鈴


http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu3.html