瑠璃寺の青獅子11
「大太鼓、小太鼓、笛を吹く人・・・
十人くらいかのぅ。
そのほかに、獅子頭の舞い手が何
人か入る」
「おおぜいの人が、屋台の中へ入
るのですね」
男は、大がかりな獅子舞にびっく
りしました。
「よーし、りっぱな獅子頭をつく
るぞ」
男は、和尚の話を聞きながら、そ
う心にちかいました。
真っ赤な大きな顔。
黄金色の髪。
黒々した太いまゆ。
かっとみ開いた大きな目。
獅子鼻とよばれるまあるい大
きな鼻。
こどもを飲みこんでしまいそ
うな大きな口。
金色の四角い歯。
つづく
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童話「瑠璃寺の青獅子」は、
信州高森町にある瑠璃寺に伝わっ
ている「青獅子」の話をヒントに
して、みほようこが書いたもの。
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