瑠璃寺の青獅子


    瑠璃寺の青獅子25


次の日。
和尚は、檀家の人たちと一緒に、
不動滝へ男の遺体をさがしに行き
ました。
そして、滝つぼから男をひきあげ
ると、寺へつれてきて手厚く葬り
ました。


 
その後。
青獅子が浮いていた滝つぼは、「鍋
割」とよばれるようになりました。
男が彫った獅子頭を寺の外へだすと、
どんなに晴れていても、なぜかはげ
しい雷雨になりました。



そのため、日照りで困っている時に
は、青獅子を不動滝へつれていき、
雨乞いをするようになりました。



男が彫った獅子頭は、「雨乞いの青
獅子」とよばれています。
今も、寺の宝として、大切に保存さ
れているそうです。


            おわり



   昨日の分は、こちら


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20091201#p1



  初めて読んでくださったかたへ


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20091106#p1



童話「瑠璃寺の青獅子」は、
信州高森町にある瑠璃寺に伝わっ
ている「青獅子」の話をヒントに
して、みほようこが書いたもの。


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