竜神になった三郎


   竜神になった三郎4


十数年が過ぎました。
大人になった兄たちは、それぞれ
に妻をめとり、平凡に暮らしてい
ます。
三郎も、ニ十四才になりました。



りりしい青年になった三郎は、村
の娘たちから「三郎さ、三郎さ」
と、したわれています。
「わし、三郎さの嫁さんになりた
いな」



「私もよ。だって、三郎さって、
やさしいんだもん」
「だめよ。おらがなるんだから」
村の娘たちは、三郎が大好きでした。
三郎は、年寄りからも「三郎さ、三
郎さ」とたよりにされていました。


             つづく



    昨日の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20091209#p1



    初めて読んでくださったかたへ


    竜神になった三郎1


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20091207#p1



童話「竜神になった三郎」は、
みほようこの二冊目の童話集「竜神
になった三郎」に収録されています。






2004年4月、信州の諏訪大社
御柱祭」にあわせ、「鳥影社」か
ら発行されました。
信州諏訪の「風の神様」から聞いた話。



竜神になった三郎 風の神様からのおくりもの (2)

竜神になった三郎 風の神様からのおくりもの (2)




今回、「竜神になった三郎」の続編
として、童話集「竜の姿をみた少女」
が、「鳥影社」から発行されます。
12月12日頃、発売の予定。



この本も、ぜひ読んでいただきたいと
思います。