竜神になった三郎


   竜神になった三郎5


ななかまどの実が橙色になった、秋
のある日。
三郎は、遠くの町へ用たしにでかけ
ました。
その町には、大きな美しい湖、諏訪
湖があります。



三郎は、久しぶりに諏訪湖によって
みました。
魚でもとっているのでしょうか。
湖には、小さな舟がいくつかういて
います。



「なんてきれいだろう」
秋の日をあび、湖はきらっきらっと
輝いています。
三郎がぼんやり湖をながめていると、
「何をみていらっしゃるの?」
後でかわいい声がしました。
三郎が後をふりむくと、はっとする
ほど美しい娘が立っていました。


      つづく



    昨日の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20091210#p1



    初めて読んでくださったかたへ


    竜神になった三郎1


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20091207#p1



童話「竜神になった三郎」は、
みほようこの二冊目の童話集「竜神
になった三郎」に収録されています。






2004年4月、信州の諏訪大社
御柱祭」にあわせ、「鳥影社」か
ら発行されました。
信州諏訪の「風の神様」から聞いた話。



竜神になった三郎 風の神様からのおくりもの (2)

竜神になった三郎 風の神様からのおくりもの (2)




今回、「竜神になった三郎」の続編
として、童話集「竜の姿をみた少女」
が、「鳥影社」から発行されます。
12月12日頃、発売の予定。



この本も、ぜひ読んでいただきたいと
思います。