ライオンめざめる


   ライオンめざめる3


「かな、とてもよくにあうよ。
ロケットを大切にするのだよ」
おとうさんは、にっこりしながら
いいました。



何カ月かすぎました。
ある夏の夜のことでした。
「うーん・・・うーん・・・」
どこからか、うなり声が聞こえて
きます。
「だれかしら?」
かなは、声のする方へ行ってみま
した。



すると・・・。
うなり声は、ライオンのロケット
が入れてある机の方から聞こえて
きました。
「まさか・・・?」
そう思ったかなは、居間へもどり
ました。


            つづく



    前回の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100911#p2



    初めて読んでくださったかたへ


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100910#p2



信州の「霧ケ峰高原」を訪れた時に、
諏訪の「風の神様」から聞いた話。


童話「ライオンめざめる」は、
みほようこの四冊目の童話集
「ライオンめざめる」に収録され
ています。











    「ライオンめざめる」裏表紙