ライオンめざめる


   ライオンめざめる11


びっくりしてふりむくと、杖を
ついた白いひげのおじいさんが、
後にたっていました。
「どうしたのじゃ」
おじいさんが、にこにこしなが
ら近づいてきました。



「おじいさん、このライオンね、
ときどきうーんうーんってうな
るの。なぜうなるのかしら」
かなは、おじいさんに聞きました。



「そうか、ちょっとわしにみせて
ごらん」
おじいさんはロケットを手にのせ、
じっとみています。
おじいさんがロケットをやさくし
なでた時、ふしぎなことがおこり
ました。


            つづく



    前回の分は、こちら。
  

http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100919#p2



    初めて読んでくださったかたへ


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100910#p2



信州の「霧ケ峰高原」を訪れた時に、
諏訪の「風の神様」から聞いた話。


童話「ライオンめざめる」は、
みほようこの四冊目の童話集
「ライオンめざめる」に収録され
ています。








    「ライオンめざめる」裏表紙