ライオンめざめる12
おじいさんの手の中で、ライオン
がだんだんに大きくなってきたの
です。
二センチくらいだったライオンが、
十センチくらいになり、二十セン
チくらいの大きさになりました。
おじいさんは、ライオンをそっと
地面におろしました。
すると、ライオンは足をふんばり、
しっかり立ちあがりました。
そして、あっという間に、五十セ
ンチくらいの大きさのライオンに
なりました。
りゅうはわんわんなきながら、ラ
イオンのまわりを走りまわってい
ます。
しばらくすると、ライオンはふつ
うの大きさになりました。
「うおー」
ライオンが、うれしそうな声をあ
げました。
つづく
前回の分は、こちら。
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100920#p2
初めて読んでくださったかたへ
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100910#p2
信州の「霧ケ峰高原」を訪れた時に、
諏訪の「風の神様」から聞いた話。
童話「ライオンめざめる」は、
みほようこの四冊目の童話集
「ライオンめざめる」に収録され
ています。
「ライオンめざめる」裏表紙