女神さまからのおくりもの50
「おらは、きよちゃんが大好きだ」
こういえたらどんなにいいだろうと、
清太は思いました。
二人は、無言のまま、ゆうすげの
つぼみをみていました。
「きよちゃんは、おらのことを、
どう思っているのだろう」
清太は、きよの顔をそっとみました。
一方、きよも、「私は、清太さんが
大好き。清太さんは、私のことをど
う思っているのかしら」と、心の中
で清太に問いかけていたのです。
どのくらいの時間がすぎたのでしょ
うか。
二人には、長い時間がすぎたように
感じました。
あたりがだんだんうす暗くなってき
ました。
どこからか、いい香りがしてきます。
つづく
前回の分はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20101118#p1
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