女神さまからのおくりもの56
「きよ。好きな人がいるのかい」
「はい」
「とうちゃんが、知っている人かな」
「清太さん」
「清太?・・・清太って、わが家で
働いている清太かい」
「そう、清太さん」
「きよ。清太は、わが家の使用人な
んだよ」
「とうちゃん。なぜ、私が、清太さ
んを好きになってはいけないの。
私、清太さんが大好き。将来、清太
さんと結婚できたらいいなって、思
っているわ」
吉衛門は、きよのことばを聞き、び
っくりました。
「きよは、いつから、清太を好きに
なったんだい」
つづく
前回の分はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20101124#p1
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