女神さまからのおくりもの67
「清太。八年間、よく働いてくれ
たね。ありがとう。
これは、私の気持だ。これだけあ
れば、三ヵ月くらいはなんとか暮
らせるだろう。
その間に、次の仕事をみつけなさい。
清太なら、きっといい仕事がみつ
かるだろう」
吉衛門は、清太にお金をわたしま
した。
「ありがとうございます。
この八年間、庄屋さまには、わが
子のようにかわいがっていただき
ありがとうございました。
私は、幸せ者です。
庄屋さまはじめおじょうさま、こ
の家で働いている人たちに親切に
していただいたこと、一生忘れま
せん。
どうか、おじょうさまに、清太は
幸せでしたとお伝えください。
お願いします」
つづく
前回の分はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20101205#p1
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