女神さまからのおくりもの69
「今日で、お別れだね。
今までありがとう。元気でくらす
のだよ」
清太は、馬たちに声をかけました。
清太は、どの馬も好きでした。
でも、白駒は、特別な馬でした。
白駒は、きよとの思い出につながる
大切な馬だったからです。
白駒の背にきよをのせて走ることは、
もうないのだなと思うと、清太はさ
みしく思いました。
「白駒。たくさんの楽しい思い出を
ありがとう。元気でくらすのだよ」
白駒は、なにかを感じたらしく、清
太にすりよってきてあまえました。
その夜、清太はきよのことを考える
と、なかなかねつくことができませ
んでした。
つづく
前回の分はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20101207#p1
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