竜神になった三郎


   竜神になった三郎1


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090526#p1  



   「竜神になった三郎」より


地の国をでてから、千日が過ぎま
した。
「おっ、かすかに光がみえるぞ。
とうとう村へついたぞー」
三郎は、大声でさけびました。



穴からでると、目の前には、なつ
かしいたてしな山がみえました。
「やっと村へ帰ってくることがで
きた・・・」
三郎はほっとしました。



のどがかわいた三郎は、水を飲も
うと、近くの沼へ行きました。
「おや、なんだろう?」
沼に写った自分の姿をみた三郎は、
腰がぬけるほどびっくりしました。
三郎の体は、うろこのついた大き
な蛇になっていたのです。



「せっかく村に戻ってくることが
できたのに・・・。なぜだ。
こんな姿でおっかあに会ったら、
おっかあはびっくりして、腰をぬ
かしてしまうだろう。
でも・・・、おっかあにひとめ会
いたい」
三郎は、ずるずるーとはって、わが
家にいそぎました。



竜神になった三郎」は、みほようこ
の二冊目の童話集「竜神になった三郎」
に、収録されています。



   童話集「竜神になった三郎」


http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu2.html







竜神になった三郎」の続編・
「竜の姿をみた少女」が、2009
年12月、「鳥影社」から発行され
ました。



       表表紙




       裏表紙