黄金色のまゆ玉


    黄金色のまゆ玉 2


次の朝。
「なんだ、これは・・・?」
「すごい割れ目だね」
湖をみた人々は、びっくり。
湖の氷が割れていたのです。



氷がせりあがり、いくえにもかさなり
あっています。
大きな山は、こどもの背丈ほどありま
した。小さな山でも、三十センチくらい。



湖の上には、でこぼこした長い氷の山
ができていたのです。
人々には、大きな竜が、湖をのたうち
まわっているようにみえました。
なんと、その氷の割れ目は、明神さまが
住んでいる神社の近くから、湖の向こう
側までずっと続いていました。



「昨夜、氷の上を歩いていた人は、明神
さまだったのだろうか」
「まさか・・・?」


           つづく



      黄金色のまゆ玉 1

http://d.hatena.ne.jp/youko510/20130124#p1