風の神様からのおくりもの


  風の神様からのおくりもの 8


「女の子も助かったし、さてわしも
社に帰って休むとしよう」
神様はまた風になって、守屋山に帰
りました。



「小桜姫、小桜姫。 聞こえるかな。
風の神じゃ。 伊那谷の女の子は、あ
ぶない所で助かってよかったのー。
しかし、これから大変じゃのー。
わしも、毎日あの子が元気に育つよ
う祈っているぞ」



「風の神様、あの子を助けていただき、
本当にありがとうございました。 



     つづく


「風の神様からのおくりもの」は、
みほようこの初めての童話集「風の
神様からのおくりもの」に収録されて
います。


2001年8月、「鳥影社」から発行







心を病む兄のために、明神さまに
お参りする心優しい少女の話など
4編。
心温まる創作童話。
挿絵は、長野ひろかず先生。



   童話集「風の神様からのおくりもの」


http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu1.html