諏訪の神話「尾掛松」


     尾掛松 5


天井の梁には、樽ほどもある太い
龍が巻きついています。
龍は、真っ赤な舌をぺろぺろだし
ていました。



「でかけようと思ったら、急用が
できてのぅ。信濃は遠いので、遅
れてはいけないと思い、龍の姿で
やってきたのじゃ。



わしの体は、この社を七まき半し
ても、尾は国の松の木にかかって
いる」
明神さまがいいました。


      つづく