古事記神話「古事記物語」


   大国主命


   国譲り 11


言代主神は、大国主命にむかって
頭をさげると、柴垣の中へかくれ
てしまいました。



「今、おまえの子・事代主神は、
この国を天照大御神の御子に譲っ
たらどうでしょうかといった。
他に、反対するものはいるのか」



「もう一人、建御名方神(たけみ
なかたのかみ)がいる。 こどもは
おおぜいるが、他には逆らう者はお
りません」


       つづく