風の神様からのおくりもの


 風の神様からのおくりもの 13


だから、ニ千年位たたないと、黄
金色のまゆ玉は手にはいらなかっ
たのです。
黄金色のまゆ玉は、この地方に住
んでいる人々のやさしさをしめす、
鏡のようなものでした。



次の日の朝。
窓をあけたおばあさんは、縁側で
きらっきらっと光っているものを
みつけました。



「なにかしら」
近づいてみると、黄金色の小さな
まゆ玉でした。
大きさは、普通のまゆ玉の半分く
らい。


       つづく