守屋山に黄金色の花が咲いた


 守屋山に黄金色の花が咲いた 1


明神さまが住んでおられる守屋山
には、雪がとけるころ、黄金色の花
が咲くといういいつたえがありました。



黄金色の花をみた人は、一生幸せ
に暮らせるそうです。
春になると、おおぜいの人が守屋
山に入り、黄金色の花を探しました。
でもなぜか黄金色の花はみつかり
ません。



守屋山のふもとの村に住む人々に
とって、黄金色の花は幻の花だっ
たのです。


        つづく


「守屋山に黄金色の花が咲いた」は、
諏訪の童話集「風の神様からのおくり
もの」に収録されています。






「風の神様からのおくりもの」は、
みほようこの初めての童話集。


http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu1.html


2001年8月 鳥影社より発行。