プロローグ 3
大好きなおとうさんがなくなった
年の春。
かなはおとうさんといっしょに、
この丘へ桜の花をみにきました。
桜の花が美しく咲いていたのを、
今でもはっきりおぼえています。
その時、おとうさんは小桜姫の話
をしてくれました。
小桜姫が大切にしていた、二つの
鈴のお話です。
「そんな鈴があったらいいなぁ。
大好きな小鳥や花とお話ができる
なんて、さぞ楽しいだろうな。小
桜姫さまのように、私も小鳥や花
とお花をしてみたい」
かなはそう思いました。
つづく
「ふしぎな鈴」は、みほようこの
三冊目の童話。
http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu3.html