ふしぎな鈴


  小桜姫とふしぎな鈴 2


姫が生まれた時、庭の桜が美しく
咲いていたので、「小桜」と名づ
けられました。
やしきの広い庭には、桜・梅・椿
など、たくさんの木が植えてあり
ます。
その木へ、いろいろな小鳥がやっ
てきます。



梅の花が何輪か咲き始めた春のあ
る日。
「ホ…ホ…」
「ケキョ…、…ケキョ」
 庭で小鳥が鳴いています。
「おとうさま、おとうさまー」
 姫が、大声でおとうさんをよん
でいます。


       つづく


「ふしぎな鈴」は、みほようこ
三冊目の童話。



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