2017-02-03 福寿草になった少女 童話 福寿草になった少女 22 次の朝。 守屋山のふもとの反対側で、雪で 真っ白になった福がみつかりました。 寒さのため、福はこごえ死んでしま ったのです。 「福や、福や。目をさましておくれ」 「福、なぜ守屋山へなど行ったの?」 大切なこどもをなくした夫婦は、気 もくるわんばかりに、なげき悲しみ ました。 「明神さま、お許し下さい。せっか く授けていただいたのに、私の不注 意から、福を死なせてしまいました。 つづく