竹取物語


帝のお召しに応じないかぐや姫 4


そのことばを聞いたかぐや姫は、
「私が、帝の命令にそむいたとい
うのなら、私を殺していただいて
けっこうです」といいました。



使者の房子は、内裏へ帰り、かぐ
や姫のことばを帝に伝えました。
すると、帝が、
「それが、おおぜいの男の心を乱
してきたかぐや姫のことばなのだ
ろうね」といいました。



その時は、かぐや姫のことをあき
らめた帝でしたが、帝はかぐや姫
のことを忘れることができません
でした。


         つづく