竹取物語

[童話]竹取物語


   竹取物語 27


第四章 くらもちの皇子と蓬莱の玉の枝 2


しのびの旅ということで、皇子の
従者は数人だけ。
皇子は、身近に仕える人だけを連
れて行きました。
見送りの人たちは、皇子の見送り
が終わると、京へ帰りました。


「くらもちの皇子は、こんなふう
に、みんなに見送られて出発しま
した」と、人々に信じさせたのです。
三日後。皇子は人目につかないよ
うに、船で帰宅しました。


      つづく