竹取物語

[童話]竹取物語


   竹取物語 34


第四章 くらもちの皇子と蓬莱の玉の枝 9


蓬莱の玉の枝など、たやすく持っ
てくることはできないだろうと思
ったのに、簡単に玉の枝を持って
きました。ほんとうにくやしい」と。
おじいさんは、すっかりその気に
なり、姫の寝室の中をかたつけま
した。


皇子は、「苦労して玉の枝を探した
ことを、今さらいろいろいってもし
かたがないが」といいながら、縁側
にあがり座りました。


      つづく