竹取物語

[童話]竹取物語


   竹取物語 58


第五章 阿倍の右大臣と火鼠の皮衣 7


皮衣が入っている箱を見ると、いろ
いろの瑠璃をとりまぜ、彩色して作
ってありました。
皮衣は、紺青色でした。
毛の端は、ぴかぴか光っています。
比べる物がないほどの美しさでした。


かぐや姫が、皮衣を欲しがるのも、
無理はない。恐れ多いことだ」とい
って、皮衣を箱の中へしまいました。


       つづく