竹取物語

[童話]竹取物語


   竹取物語 62


第五章 阿倍の右大臣と火鼠の皮衣 11


「この皮衣を火にくべて、それで
も焼けなけなかったら、本物でし
ょう。もし皮衣が焼けなかったな
ら、あのかたと結婚します。


じいは、この世にひとつしかな
い物だから、本物だと思えとい
うけれど、私は本物かどうか皮
衣を焼いて確かめたいのです」
姫が、いいました。


おじいさんは、安倍に「娘がこ
のようにいっております」と伝
えました。


      つづく