竹取物語

[童話]竹取物語


   竹取物語 63


第五章 阿倍の右大臣と火鼠の皮衣 12


すると、安倍が、
「この皮衣は、唐にもなかった
物を、やっとの思いで手に入れ
た物。かぐや姫は、何を疑って
いるのでしょう」と、いいました。


その後。
皮衣を火にくべると、めらめらと
焼けてしまいました。
「焼けてしまったから、これは偽
物ですね」
おじいさんが、安倍にいいました。 
安倍は、青ざめた顔で座っています。


     つづく