竹取物語

[童話]竹取物語


   竹取物語 80


第六章 大伴御行大納言と龍の頸の玉 15


松原にむしろをしき、大納言に
船からおりるようにいいました。
大納言は、やっとのことで起き
上がりました。


大納言は、重い風邪にかかった
人のように、腹がぽっこりと膨
らみ、両目はすももをつけたよ
うになっていました。
その様子をみた国司は、にやに
やしています。


大納言は、国府に命令して手輿
を作らせ、うめきながら家に帰
りました。


      つづく