竹取物語

[童話]竹取物語


   竹取物語 98


第八章 帝のお召しに応じないかぐや姫


帝は、美しいかぐや姫のうわさを聞き、
内侍(ないし)中臣の房子に命令しま
した。
「おおぜいの男の心を乱し、誰とも結
婚しないかぐや姫は、どんな女性なの
か。かぐや姫の家へ行き、じっくり見
てきなさい」


使者の房子は、かぐや姫の家へ行きま
した。
おじいさんは、帝の使いがきたので恐
縮し、使者を座敷に通しました。
「帝が、美しいかぐや姫を、よくみて
くるようにといわれたので、かぐや姫
に会いにきました」
使者は、おばあさんに伝えました。


      つづく