竹取物語

[童話]竹取物語


   竹取物語 99


第八章 帝のお召しに応じないかぐや姫 2


おばあさんは、姫の部屋へ行き、使者の
ことばを伝えました。
「姫、早く支度をして、使者のかたに会
いなさい」
「私は、美しくありません。だから、使
者のかたには会いません」


「困ったことをいうね。姫、帝の使者を、
おろそかにするわけにはいきませんよ」
「帝が、私をお召しのようですが、帝の
申し出をことわったとしても、おそれ多
いとは思いません」
姫は、使者に会おうとしません。


       つづく