竹取物語

[童話]竹取物語


   竹取物語 119


第八章 帝のお召しに応じないかぐや姫 22


むしろ、悲しい気持でいっぱいです。でも、
月の国へ帰ってきなさいと命令されれば、
いやでも帰るよりしかたがありません」
姫は、おじいさんとおばあさんと一緒に泣
きました。


使用人たちも、長い間、優しい姫と暮らし
てきたので、姫が月に帰ってしまうと聞き、
悲しい気持でいっぱいでした。
どの人も水さえ喉に通らないほど、かぐや
姫のことを心配しました。


         つづく